血管外科

平成30年9月より、当院で下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術が当院で開始になります。

下肢静脈瘤とは?

下肢の表面に血管がボコボコ浮き出てくる病気です。
基本的には命にかかわるような状況に至ることは稀であり、程度が軽い場合は症状もみられません。しかし、進行してくると、様々な症状を来す場合があります。

原因は?

静脈の内部には弁構造が多数みられます。この静脈弁は血液の逆流を防止しており、下肢から心臓に向かって血液が上昇していく流れが円滑となるように役立っています。しかし、長く立ちっぱなしの状態や、妊娠中などの腹圧がかかる状態などでは静脈弁が壊れることがあり、逆流のため静脈内部の圧力が高まり、静脈が膨らんできます。主に皮膚の近くを走る静脈に逆流は起こりやすく、次第に静脈瘤が形成されていきます。

症状は?

うっ滞症状が主にみられます。うっ滞とは血液が流れて行かずに停滞した状況です。

  • ■下肢に血液が溜まることによりむくみが生じたり、だるくなったりします。
  • ■皮膚に炎症をきたすことにより、痛み、かゆみ、黒ずみを生じたりします。
  • ■ひどくなると潰瘍を形成することもあります。
  • ■また、こむら返りを来すこともあります。

治療は?

1.血管内レーザー焼灼術

逆流のある大伏在静脈や小伏在静脈をレーザーで血管の中から焼灼することにより閉塞させる方法です。効果はストリッピング手術と同等といわれています。TLA麻酔という特殊な局所麻酔で行うことができ、1泊2日の短い入院期間で治療できます。太すぎる静脈などできない場合もありますが、傷が目立たず、抗凝固剤・抗血小板剤を服用中の方でも行うことができるメリットもあります。

それぞれの状況にあった治療法を検討いたしますので、気になる症状のある方はお気軽にお問合せ下さい。

2.手術

2-1.高位結紮術

逆流の生じている大伏在静脈や小伏在静脈を根元で結紮する方法です。局所麻酔で行うことができる利点がありますが、再発率が高いことが懸念されます。

2-2.ストリッピング(伏在静脈抜去術)

逆流のある大伏在静脈や小伏在静脈を抜去する方法で、分枝なども残らないため再発が少なく根治的手術とされています。一般的に腰椎麻酔が必要であり、3~4日は入院を必要とします。

3.硬化療法

表在の静脈瘤に薬剤を注入して、静脈瘤を潰す方法です。静脈瘤が目立たなくなる効果があります。また、逆流の元となる静脈を閉塞させる方法もあります。問題点として効果が手術やレーザー治療に比べて不確実といわれています。