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コラム「スマホ中毒? ゲーム依存症? 第4回」

「スマホ中毒? ゲーム依存症?」

このコラムは全6回でお送りします。今回は第4回/全6回です。

 

どのようにルールを決めればよいのですか?

ルールを決める上で大事なことは、親御さんが一方的にルールを決めるのではなく、お子さんと話し合い、互いに納得できるルールにすることです。

あまりルールを細かくすると、守りにくくなってしまうようです。「食事中は使わない」、「夜は○×時まで」などのシンプルなルールが良いと思います。インターネット上のコンテンツに関しては、フィルタリング機能(サービス)を利用する方法があります。

「ちゃんと守れたら○×できる」というようなご褒美があってもよいと思います。ただ、そもそもルールを決めるのはスマートフォンやゲームに夢中になりすぎないようにすることが目的です。「ルールを守れたら使える時間が長くなる」というご褒美だと結局長く接していることになってしまいます。ルールを守れたらどこかに出かけるとか、何かを見に行くなど「リアル」を楽しむご褒美が理想的です。「こどもの関心はゲームばっかりだから他のことに興味が向かない」という状況だとしたら、既にゲームにのめり込みすぎているのかもしれません。実際、スマートフォンやゲームの依存症の治療は、「リアル」の楽しさを再確認し、できるだけリアルに接している時間を増やしていくことなのです。
(つづく)

(次回は「ルールを決めてもすぐに破ってしまい、なかなか守れないのですが?①」です。)

記事全文はこちらでも読めます。

 

◆執筆者◆

武田 哲(たけだ てつ)

芙蓉会病院常勤医師。診療部長

認定資格:日本精神神経学会認定 精神科専門医

2023.5.24

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