芙蓉会病院

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コラム「スマホ中毒? ゲーム依存症? 第2回」

「スマホ中毒? ゲーム依存症?」

このコラムは全6回でお送りします。今回は第2回/全6回です。

 

どのような問題がありますか?

「依存症」と診断されるまでには至らなくても様々な問題があります。主に使用時間が長くなることによる健康上の問題と、その内容から受ける心理的な影響が考えられます。

スマートフォンなどの電子機器を長時間使うことによる目への負担から視力が低下したり、姿勢が悪くなることがあります。延々とYouTubeを見続けたり、ゲームを遅くまで続けることで寝不足になったり、頭が冴えて寝付けなくなることもあります。また、朝起きられない、授業中にボンヤリする、イライラして怒りっぽいなどの問題に発展することもあります。

心理面への影響も心配されます。基本的にインターネットのコンテンツやゲームは人の興味を引きつけ、見てもらう(遊んでもらう)ために作られているはずです。こどもたちは「夢中になるように作られた」過剰で、現実的ではない、あるいは年齢にふさわしくない刺激にさらされているのかもしれません。

年齢が上がってくると、SNSを介した対人関係のトラブルや、金銭的な問題に発展することもあります。(つづく)

(次回は「スマートフォンやゲーム機をこどもに与えない方がよいのですか?」です。)

記事全文はこちらでも読めます。

◆執筆者◆

武田 哲(たけだ てつ)

芙蓉会病院常勤医師。診療部長

認定資格:日本精神神経学会認定 精神科専門医

2023.4.26

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