芙蓉会病院

tel017-738-2214 FAX 017-738-2249

コラム「認知症の特徴とそのケア 第8回」

「認知症の特徴とそのケア」

このコラムは全8回でお送りします。今回は第8回/全8回です。

 

第8回 前頭側頭型認知症のケア

今回は「前頭側頭型認知症のケア」を取り上げます。

【前頭側頭型認知症のケア】

①人格変化への対応

  1. 欲求に対する抑制力がなく、自身の行動を振り変えることができない。
    ⇒ 他者とのトラブルの予防、家族の戸惑いや悲観への支援を行う。
  2. 自発性が低下し不活発、無為、引きこもりなどにより身辺の清潔を保てない。
    ⇒ セルフケアの支援、レクリエーション活動をルーティン化する。単純で視覚的にも理解しやすい活動を、場所、時間、人(受け持ち)を決め実施する。
  3. 周囲に無関心で非協力的。質問をはぐらかしたり、適当な返答をする。
    ⇒ 「ひねくれ、はぐらかし」と受けとらない対応。病気の症状である。
  4. 思考や判断という認知機能は障害されるが、記憶・見当識・ 計算力などは中期まで保たれるので、ルーティン化したレクリエーション活動を実施する。

②常同行動のパターンを把握し、食事や入浴に導くときは、自然に方向修正できるように徘徊に寄り添う。すぐに立ち去り行動が見られても無理強いしない。

③前頭葉の障害から、自発語が減少・消失、言葉の意味がわからないので言語による指示は混乱を招く。

④食の異常による異食や誤嚥、窒息には注意する。

 

全8回にわたりご覧いただきありがとうございました。

(おわり)

 

◆執筆者◆

細川 勝広(ほそかわ かつひろ)
芙蓉会病院副看護部長。第5病棟師長。

2023.12.20

その他の記事