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お酒に関するコラム「第1回目 知っていますか?急性アルコール中毒とアルコール依存症 その1」

身近なお酒について知ってみませんか?
今回から全6回で「お酒に関するコラム」をお届けします。

 

第1回目 知っていますか?急性アルコール中毒とアルコール依存症 その1

<急性アルコール中毒とは>

「アルコール飲料の摂取により生体が精神的・身体的影響を受け、主として一過性に意識障害を生じるものであり、通常は酩酊と称されるものである」と定義されます。

「イッキ飲み」のように短時間(30分から2時間)で大量のお酒を飲んでしまうと、肝臓でのアルコール代謝が追いつかなくなります。その結果、アルコール血中濃度が急上昇し、意識がはっきりしなくなり、声かけに応じず、昏睡状態(ガーガーいびきをかいて寝ている様に見える)になることもあります 。嘔吐することもあり、嘔吐のしすぎが原因で消化管の粘膜が傷つき、血を吐くことも!さらに動悸や呼吸困難、顔が真っ赤になるなどの症状が出現することがあります。これが急性アルコール中毒です。

顔が真っ赤になる人は、お酒が弱い傾向があり、少量のアルコールでも危険性が高いです。アルコールの分解が遅いため、アルコールの血中濃度が下がりにくく、急性アルコール中毒のリスクが高まります。また、若年者は自分の限界がわからない、アルコールに対してまだ耐性が低いことなどの要因により急性アルコール中毒のリスクが高いと考えられます。

急性アルコール中毒での搬送者数は年々増えており、若年者・女性・高齢者などでリスクが高まります。特に大学生や新社会人では、一気飲みをして、死亡に至るケースが毎年発生しています。急性アルコール中毒が疑われた場合、適切な処置や対応法を取ることが必要です!

次回はアルコール依存症についてお伝えしていきたいと思います。

(つづく)

◆執筆者◆
田中 倫子(たなか みちこ)
芙蓉会病院 看護師

2024.2.14

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