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お酒に関するコラム「第3回 依存症が引き起こす合併症…日本人は基本的に飲みすぎです!」

身近なお酒について知ってみませんか?
全6回で「お酒に関するコラム」をお届けします。今回は第3回/6回です。

 

第3回 依存症が引き起こす合併症…日本人は基本的に飲みすぎです!

どのくらいの量が適正飲酒量か?
どこまでならばお酒が健康に障害を与えないのでしょうか。

厚生労働省の「健康日本21」では適性飲酒量を純アルコール20gとしています。
日本酒は1合、ビール500ml缶1本、ウイスキーはダブル1杯(60ml)、焼酎(アルコール度数25%)100ml、缶酎ハイ(アルコール度数7%)350ml缶1本。
毎日この飲酒量を超えて5年、10年と長期に渡り飲酒を続けると健康を害すると考えられています。

医学用語の中に「常習飲酒家」と「大量飲酒家」という言葉があり、日本酒で例えると「常習飲酒家」は毎日3合以上、「大量飲酒家」は毎日5合以上と定義されています。
3合であればよいかと言うと、最近はそれも飲み過ぎではないかと指摘されています。

「飲み会」や「休日前だから今日は飲もう」と思って飲み始めると、ビール500ml缶1本だけ、日本酒1合だけ(純アルコール20g)で終わりに出来る方は少ないと思います。
第2回で触れている多量飲酒量(純アルコール60g)と言われる量を問題無く飲めてしまう方が大半ではないでしょうか。
常用飲酒家でも、2~3週間程の短期間に純アルコール100g相当(ビール500ml缶5本相当)以上の飲酒をすると、急激な幹細胞の破壊が起こり、アルコール性肝炎を引き起こす可能性があります。

忘年会シーズンやイベント事が続いて飲酒する機会が多いときに、朝起きるとだるいな、寝ても寝た気がしないと言う感覚を持ったことはないですか?

飲酒量によっては、身体に様々な病気を発症させます。アルコール依存症になると、健康に害を与える量を飲酒していますから、肝炎や肝硬変、糖尿病や神経障害、癌の発症リスクも高くなります。またうつ病などの精神的な合併症とも関係が深いと考えられています。多量飲酒は、脳萎縮やアルコール性認知症と言った、脳へのダメージも大きいのです。

適性飲酒は、生活にゆとりを与えてくれる一面もありますが、過剰な飲酒は生活に害を及ぼすことも覚えておいて下さい。

出典:厚生労働省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」

(つづく)

◆執筆者◆
田中 倫子(たなか みちこ)
芙蓉会病院 看護師

2024.3.13

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